【 家具固定をよりよくするために 】
地震時の室内の家具転倒防止対策の一つに家具固定があります。つっぱりタイプによる家具転倒防止対策に対して、L型金物による固定は、頑丈な対策として有効ではありますが、【各自で】と言われても、誰もが難なく出来るというレベルでなかったり、様々な理由で敬遠されやすい対策でもあります。
防災対策の「家具固定しましょう」という呼び掛け・啓蒙から、一歩深堀りしていき、家具固定の進化発展を目指し、各関係者が出来る事を行っていきつつ、より良い内容にアップグレードしていくことが、防災対策の普及にも繋がると思います。
このサイトでは、関係者同士の情報共有、互いを知る、という事を第一歩としています。
関係者というのは、家具や家電を造る方々、住空間を建てたり供給する方々、「住」に関するモノ・コトを扱う方々、固定金物など扱う方や取付工事を行う方など、家具固定に関する事に関わる方、関心の有る全ての皆様、もちろん防災を進める全ての関係者の方々です。
現在の様々な家具転倒防止対策や器具や手法について、否定しているのではありません。
他にもっと良いやり方はないか? より良くするにはどうすれば良いか? 仕組みは? 仕様は? 等々をもっと考えていってもいいんじゃないか、と思い、このサイトを立ち上げました。
まずは従来からの課題を見える化し、様々な情報を共有化することで、次への糸口を明確にして目標も共有していこうとしています。
このサイトの各記事の内容については、皆さんからの情報交換・ご意見・アドバイス・等々で、よりブラッシュアップしていければ、有難いですし、皆さんのチカラで、家具固定の世界がよりよく、アップグレードしていくことを目指しております。
現状で満足ですか?
つっぱりタイプの家具転倒防止の手法は、固定はされていません。また、あの器具は見栄え(美観)の点から、積極的に取付けたいと思うかどうか、意見の分かれるところです。
様々な固定グッズが発売されて久しい(粘着式・マグネット式など)ですし、固定方法の紹介など動画などネット情報も多いですが、根本的にはあまり変わっていません。
根本的、というのは
1.壁と家具を緊結する
2. 固定器具は見える=見栄えが悪い
3. 固定作業が難しい 又は、簡易すぎて
地震時の効果に不安がある
等です。これら全てを否定することではなく、
よりよいモノにして、多くの人に「固定したい」「固定して良かった」と 思ってもらえ、普及・一般化がもっと進むように出来れば、と願わずにはいられません。
各企業、各業界で 頑張ることと、その限界
家具転倒防止対策や固定対策の防災グッズ商品は、各企業等から多く出ています。どれも自社で研究したり、防災への危機感、使命感から世に出して頂いたモノ達です。しかしながら自社完結型の商品ゆえ、取り巻く環境条件にマッチできない等、様々な課題が有ると言えます
(詳しくは 現状の課題 →コチラ )
また、自社で開発商品化するためには、ある程度の開発費用や実験費用が掛かったり、売り上げ見込みから担当者の熱意だけでは実現が難しい等、ハードルが高いのではないでしょうか。このサイトで全ての事を解決できるわけではありませんが、仲間同士の情報交換や協働、異業種の情報や現在地を知ることで、少しでも商品化に弾みが付くことを願っています。
具体的にはまだこれからの部分もありますが、まずは現状オープンにできる事や、課題を出し合い、共有していこうとしています。
(各業界の広場 はコチラ→)
パラレルに取組む
現状の課題(→コチラ)から、改善や解決をしつつ、より良いモノにしていくには、関連業界同士、様々な情報を共有し、それぞれの立ち位置で出来ることを進めていく、という事にほかなりません。
パラレル=並行して、とは横目を見つつも自社で出来ることを、という意味です。
情報を共有したり、隣の業界の情報を知る事は 前述2】でお伝えした通りですが、隣の出方を待っているだけでなく、出来れば、自分たちで出来ることは進めていく、というスタンスが大事ではないかと思っています。 現状の課題(→)でも述べていますが、「にわとりかタマゴか」でヨソがやってないので、ウチはまだしなくていい、ではなくて、自分達に出来ることはこれです、ココまでです、のスタンスで、進めてみてはどうでしょうか。 それだと売り上げ見込みが立たないから商品化は難しいよ、となるのか、それらを売るためにはどうすればよいか、そもそも売れそうか、ニーズは本当にあるのか、等、探ることが出来れば良いとは思いますし、このサイトが少しでも役立つようになれればいいなぁと思っています。
まずは、各事例などを参考にしてみてはどうでしょうか?
(各事例も、絶賛募集中です)
今がチャンス
タンスや大型家具は地震時の安全面から持たない人が増え、家具の販売額は下降傾向が続いています。一方で、コロナ禍や在宅ワーク、インスタ映えなど、インテリアを充実させたいというニーズやライフスタイルから、家具にも一定の需要が有ると言えるでしょう。
南海トラフ地震、首都直下型地震が起こると言われ続け、防災減災対策から家具固定は必須となる中、家具を固定したいというニーズは有るけれど、それらに応えられる状況になっていない。
・断捨離で大型家具を手放す人多い=家具需要減少
・インテリア充実ニーズ有り=家具買い替え、良いモノへのランクアップ需要有り。
カッコイイモノ、インテリア映えするモノが売れる
・大地震予測から、家具固定の需要は引き続き有り
・大地震予測から、大型→中小型家具への買い替え需要有り
・家を持たない世帯(高齢~施設入居/住み替え需要/中古活性化など)でも、
少しのモノと家具で生活・移住する需要有り
・モノは生涯所有はしないが、一時期や一定量有り、循環させていく人達がいる。
(子育て期だけ多い/フリマアプリ活用等)
・地震大国日本の技術を海外に広める・求められている。家具固定について、胸を張って進められる手法が必要
・・・・・
これら、どの理由からみても、家具固定が出来るようになること、ブラッシュアップしていくことは
多くのニーズがある、必要なこと、と言えるでしょう。
(★ 検討中 ★)